- 水深が浅い海域に設置するのを考慮し、フレーム構造の底部と有孔壁および隅角部における斜柱壁が一体となった構造形で、さらに天板としてコンクリート板を固定した組み立て式増殖礁コンクリートブロックです。
- 天板部は、表面に細かい凹凸を有する多孔質の複雑な構造を有し、藻類胞子の付着面積が大きく、藻場造成のための基質としての機能を有する。フレーム構造の底部と天板部の間の空間は稚魚等の隠れ家として利用することが可能であり、漁礁の機能を有する。
- 天板部、その下の中央有孔壁および隅角部の斜柱壁の基質ならびにその基質に付着して生育した藻には、大量の付着生物が生息し、魚礁機能によって集まった稚魚等に、絶好の摂餌場所を提供する餌料培養機能を有する。
- フレーム構造の底部、中央有孔壁及び隅角部における斜柱壁が一体となった構造形で、さらに天板部を有する台形の立体構造は、潮流および波浪に対する安全性が高い。また、漁獲のための網にかかりにくい構造を有し、増殖礁の造成が周辺における漁業活動の妨げとはなりにくい利点を有する。
フィッシャーあじろ5.0B型立体図
(改良型:フィッシャーあじろ5.0-B型)仕様
(1)仕様
ア.型式:増殖礁 フィッシャーあじろ5.0-B型
イ.外形寸法:5.0(幅)×5.0(奥行き)×1.0(高さ)
ウ.漁礁容積:25.0空㎥
エ.材料:鉄筋コンクリート、多孔質コンクリート、鋼材
オ.重量:総重量 10.2t
カ.耐用年数:30年以上
天草市御所浦町嵐口地先地内「フィッシャーあじろ」15基設置状況
増 殖 礁 フィッシャーあじろ (5.0-B型) 15基
工 事 名 上天草東地区増殖場造成事業第1工事
工事場所 天草市御所浦町嵐口地先地内
工 期 平成19年12月13日~平成20年3月11日
潜水調査 1回目 平成20年7月7日
調 査 日 2回目 平成21年4月7日
搬入から沈設
平成20年7月7日潜水調査抜粋
平成21年4月7日潜水調査 <動画はこちらから>
フィッシャーあじろ海藻調査